歯の豆知識

2017年3月31日 金曜日

親の喫煙で子どもが危ない!受動喫煙の恐怖

 北九州市の歯医者、小倉南区で、禁煙をお勧めしている、インプラントクリニックの森です。
健康的な歯ぐきはきれいなピンク色をしていますが、喫煙習慣が原因で歯ぐきが黒ずむことがあります。

 タバコの煙に含まれる有害物質(タニコチンやタール、一酸化炭素など)の影響で黒ずんでしまうのです。タールは歯ぐきに付着して染み込み、ニコチンは歯ぐきの毛細血管を収縮させて血流を悪くするので、歯ぐきの色はどんどん黒ずんでいきます。それから、タバコを1本吸うごとに、血液中からビタミンC 50mgが消費され、メラニンの生成を抑制するビタミンCが不足する事から、顔はどす黒くなり、歯茎も黒くなるのです。

 タバコを吸うことによる健康被害は喫煙者本人にとっては自業自得とも言えるものですが、周囲の人にとっては大変迷惑な話です。というのも、周囲の人が吸い込む「副流煙」は、喫煙者本人が吸う「主流煙」よりも、タール、ニコチン、一酸化炭素などの有害物質の量が多いと言われているからです。これを、受動喫煙といいます。受動喫煙が原因で、世界では毎年60万人が亡くなると言われています。日本では、受動喫煙が原因となって発症する心筋梗塞と肺がんのみを見ても、6.800人が亡くなっています。家庭や職場で受動喫煙にさらされると血圧が平均で4mmHg上昇することがわかりました。
 また、子どもの場合は、本人の意思に関わらず、「副流煙」に長期間さらされることになります。「気がついたら子どもの歯ぐきが黒ずんでいた」と相談にこられる親御さんも多くいらっしゃいますが、ほとんどの場合、家族に喫煙者がいることが多いようです。実際に、喫煙者がいる家庭の子どもは、喫煙者がいない家庭の子どもと比べて、4〜6倍も歯ぐきの黒ずみが見られたという報告があります。幼い子どもは自分でタバコの害を防ぐことは難しいので、一緒にいる大人が気をつけてあげる必要がありますね。

 さらに、副流煙による害は歯茎の黒ずみにとどまりません。喫煙者がいない家庭の子どもに比べて、喫煙者がいる家庭の子どもは、歯周病や気管支喘息、慢性気管支炎、アレルギー疾患、糖尿病、メタボリックシンドローム、うつ病、がんなど、お口だけでなく全身への様々な悪影響のリスクが高まることが分かっています。インプラントの手術の成功率、もしくは予後に関しても、副流煙や喫煙者本人が吸う主流煙により、5~10パーセント悪化すると言われています。
子どもたちの健康を守るのは大人の責任です。子どもさんのいるご家庭では、これを機会に受動喫煙いついて真剣に考えてみてはいかがですか?

投稿者 もり歯科医院