歯の豆知識

2017年6月24日 土曜日

『歯根嚢胞(しこんのうほう)』って聞いたことある?

 小倉南区の貫で、歯の根の治療に取り組んでいる歯科医師の森です。皆さんは、『歯根嚢胞(しこんのうほう)』という病気を知っていますか?これは、歯の根の先端部分に膿が入った袋が形成され、それが時間とともに少しずつ大きくなり痛みや腫れを共なう病気です。
パノラマレントゲンの画像では、この様に写ってきます。

 神経を抜いている歯や、神経が徐々に死んで、壊死してしまった歯の先に出来る事が多いです。。歯の神経が通っていた空間に何らかの原因(ほとんどが虫歯ですが)で細菌が繁殖し、それが歯根の先端から外に溢れ出して炎症を起こし、次第に膿の袋が形成されるのです。炎症が強く膿の袋が大きくなると、顎の骨を溶かすことさえある怖い病気。初めて聞く病名かもしれませんが、歯科では比較的よくある病気です。
デンタルレントゲンでは、この様に写ります。

では、「歯根嚢胞」にかかるとどんな症状がでてくるのでしょうか?実は、慢性化している場合は自覚症状がないことも多いのですが、この病気はゆっくりと進行しながら確実に膿の袋を大きくして、下記のような自覚症状をともなうことがあります。あなたのお口は大丈夫ですが?
◆噛むと痛い!・・・噛むことで膿入りの袋に力が加わりますが、袋の外側には顎の骨があるため、袋の内部の圧力が高まって痛みを感じます。
◆寝ている時にズキズキと痛む・・・膿が増加することで袋内の圧力がどんどん高まり痛みがひどくなります。
◆歯茎から膿がでる・・・歯茎におできのような膨らみができ、手で歯茎を押さえると、溜まった膿が歯茎から出てきます。

その他にも、歯茎の腫れや歯の動揺、顎の骨が盛り上がることもあります。初期段階ならば、洗浄、消毒をして、詰め物や人工歯を被せて治療しますが、悪化
している場合は、歯肉を切開して膿の袋を取り出したり、感染している根の先を切除したりします。それでも症状が治まらない時は、抜歯になる可能性もあります。
CTの3D画像で見ると、この様に見えます。

痛みや腫れがなくても、歯が浮いた感じがしたり違和感を感じたときには、早めに歯科医を受診してくださいね。
最低1年に一度は、パノラマレントゲンを撮るようにして下さいね。
仮に、歯を抜くことになっても、「安心してください」、今は、インプラントという治療法がございます。

投稿者 もり歯科医院