インプラントでのトラブルについて
福岡県北九州市小倉南区、もり歯科医院の森です。
今回は、歯科インプラントでのトラブルについてご質問いただいたのでご説明します。
1.インプラント治療の死亡事故
インプラント治療は、日々日本を含め世界中で多く行われていますが、最も重篤なトラブル例としては、5年から6年前に起きたインプラント治療後の死亡事故があります。
これは東京で起きた死亡事故ですが、インプラントをかなりの本数、下顎に埋入したケースになります。顎に植え込む手術をし、その時にインプラントの先端、もしくはドリルの先端が下顎の太い動脈を傷つけてしまい、その動脈からの出血により呼吸困難を生じた結果、死亡に至ったということを聞いております。
死亡例としては、日本ではその例が唯一で、基本的にインプラントで死んだという例はそれ以外はありません。
その他のトラブルとしては、下顎には太い神経がありますので、神経の麻痺、インプラントを植える時にその神経を傷つけ、術後に麻痺が出るというトラブルがあります。
2.インプラント治療の事故防止のために
これに関しては、現在は CT、それからCTを使った骨模型、そして術前の綿密なシミュレーション等を行っていますので、ゼロではないですがほとんど起きないような手術治療計画を立てれば起きないと考えています。
もう一つのトラブルをあげると、インプラントがくっつかなかった、つまり脱落したケース になります。これも事前の骨の状態の確認、インプラントの太さ、長さ、埋入方向等のことをしっかりと計画を立ててリスクを回避していれば、よほどの場合がない限り、例えば、患者様の骨の状態が悪かったり、例えば チタンに対するアレルギーがあったりなど、なければ基本的には避けることができるトラブルであると思います。
3.CTと緻密な治療計画で防止できる
当院では、十数年前より歯科専用のCTを導入し、このようなトラブル事故がないように細心の注意をして手術をしております。
インプラント治療に関するお悩みやご相談は、当院までお問い合わせください。
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